タイミング法

今回は不妊治療の基本中の基本である、タイミング法について解説します。

精子と卵子の出逢いの場を間接的に用意するのが一般不妊治療でしたね。
受精のためには、精子と卵子が出逢う時間的なタイミングを合わせることがまず重要になります。 排卵にぴったり併せて性交を行うのが一番よいのですが、何時何分に排卵するということまで予想することは不可能です。 卵子の寿命(大体1日)が精子の寿命(大体2〜3日)よりも短いことと、排卵後は子宮頚管粘液の性質などが変化するため精子が子宮に侵入しづらいことなどから、排卵前に性交渉を行い、精子が先に卵管膨大部にたどり着き、排卵した卵子を待つ方が妊娠しやすくなります。

自分でできるタイミング法

まずは自分の月経周期と排卵の大体の時期をきちんと把握することからはじまります。
28日周期で月経が来ている場合、月経開始日が7月1日とすると、次の月経予定日は7月29日になり、排卵は7月15日ころに起こっていることになります。 30日周期の場合は7月17日くらいで排卵していることになります。 つまり、予定月経日の約2週間前に排卵していることになるんでしたね。

毎月規則正しく月経が来ている場合はこのことを知っているだけでタイミングを合わせることができます。 排卵の2〜3日前になると無色透明でサラサラとしたおりものが増えてきます。 排卵予定日の数日前にきれいに洗った指を少しだけ膣の中にいれて指についたおりものをよく観察してください。このときおりものが糸を引きますが、(納豆の糸のように)この糸を引く長さが10センチ以上あれば排卵の2〜3日前と判断できます。
このころに性交渉もつとタイミングは良いことになります。

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排卵の有無の確認と黄体期の評価などで基礎体温表は非常に有用なものです。
しかし、正確に排卵日を予想することは実は難しいのです。 以前は基礎体温が低温期から高温期に移行するときに排卵するとされてきました。しかし、実際は 低温相から高温相に変化する数日以内に排卵していると言われています。

排卵検査薬を利用するとより正確にタイミングを合わせることができます。
一般のドラッグストアでも販売されています。妊娠検査薬によく似た検査キットです。 排卵の前にはLHサージという現象が起きますが、このホルモンであるLHを尿を使って測定して排卵を予想しようというものです。 LHサージの24〜36時間後に排卵するといわれていますのでこの排卵検査薬で陽性がでてから性交渉を持つとタイミングは良いことになります。
ただ、LHサージは短いと6時間くらいしかないので、昼間にLHサージが起こると朝と夕に検査しても両方とも陰性で、排卵のタイミングをとられられないこともあります。

通院でのタイミング法

自宅でできる排卵の予知は限界があります。
産婦人科外来では、排卵検査薬、頚観粘液検査、経膣超音波検査を駆使して総合的に判断して排卵を予知します。 特に威力を発揮するのが経膣超音波検査です。

卵胞は一日1ミリくらいのスピードで直径が大きくなって行きます。 個人差はありますが、だいたい自然周期で20mmくらいの大きさになると排卵します。 排卵予定日の3〜4日前に産婦人科を受診していただき、連続して卵胞の大きさを観察し排卵日を予想します。

排卵誘発剤と一緒に使用される注射用薬剤であるhCG製剤で、LHサージを人工的に発生させることもあります。 自然排卵と比較して、より正確に排卵のタイミングをつかむことが可能となります。 hCG製剤の注射した場合、注射の翌日あたりに性交渉をもつのとちょうど良いタイミングとなります。 これは排卵のきっかけを作る薬剤でいわゆる排卵誘発剤ではありません。





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