避妊|4/5

避妊 4/5

ピルのメリット

ピルのメリットはなんと言ってもその高い避妊効果です。
ピルにはメインの効果以外に、その他のメリット(これを副効果といいます)もあります。

・生理周期の安定
・生理痛の軽減
・生理の時の出血量の減少
・ニキビの改善
・卵巣癌、子宮体癌の発症の減少
・子宮内膜症の改善 
などなど・・・

解説を加えます。
内服を続けることでほぼ4週間毎に生理を起こすことができるようになります。 これまで、生理不順のあった方は生理開始の時期がはっきりして、計画性が出てきます。

生理痛や子宮内膜症の症状が軽くなる方も多く、避妊目的ではなく、そのためにピルを内服している方も多いですね。 生理痛がひどくて病院を受診される方には私たちの方からピルを飲んでみますか?とおすすめすることもよくあります。

生理の出血量も減ることが多く、結果的に貧血の改善にもなります。
排卵を休止させるので卵巣癌の減少などもあります。

このようなメリットがあり、たばこを吸わない健康な女性が避妊を希望して内服する場合はメリットがデメリットを上回るといわれているくらいです。

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ピルのデメリット

いいことばかりのようなピルですが、薬なのでもちろん、副作用が存在します。 ただ、「ホルモン剤は体に悪い」「すぐに太るらしい」「依存症になる」など間違った情報が多いのも事実です。

一般的な副作用として、気分不良、嘔吐、頭痛、不正性器出血などがありますが、内服を中断せざるを得ないほど症状が重い方は少なく、内服を続けてると体が順応して症状が軽くなるようです。

また、まれな疾患ですが、リスクが増えるといわれているものに以下のものがあります。
(代表的なものだけを掲載)

・静脈血栓塞栓症(VTE)の増加
・子宮頸癌の増加
・乳癌の増加  などなど・・・

子宮頸癌および乳癌の増加はあってもごくわずかといわれています。

静脈血栓塞栓症は「血液の固まりが血管の中でできて、それが細い血管に詰まり症状を起こす病気」です。 発生すると非常に重篤な症状を引き起こしますが、その発生頻度はもともと非常に少ないまれな病気です。 女性10万人あたり5人くらいの発生頻度です。 低用量ピルを内服することでVTEのリスクが3倍から5倍になるといわれており、それだけ聞くと「5倍にもなるの!」と驚かれますが、5倍になっても10万人あたり25人の発生頻度です。やはり珍しい病気です。

一般的に健康な女性がふつうの妊娠するとこの血栓ができやすい状況になります。 (お産の時にかなり出血するので早く血液を固まらせるためにとてもよいことなんです) 妊娠するだけでVTEのリスクが一般女性の12倍になるともいわれています。(10万人あたり60人) VTEのリスクに関していえば「ピルを内服するより、妊娠してしまうことの方がリスクが高くなる」ということです。

また、ある種の病気や状態の人は(たとえば、35才以上のヘビースモーカー)ピルを処方しないほうが良い場合もあります。 そのため、ピルの内服に当たっては産婦人科医の診察や問診が必要になるわけです。





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