避妊|3/5

避妊 3/5

「ピル」とはどんなもの?

「ピル」=「避妊薬」という概念が浸透していますが、「pill(ピル)」とはもともと「薬」の意味ですね。 「飲み薬の避妊薬」のことを正確には「経口避妊薬」といいます。 でも、一般にはよく使われてますのでここでも「ピル」という言葉でいきます。

ピルは一種のホルモン剤で、ホルモン量のより少ないタイプの薬剤が数年前から日本でも認可され、処方できるようになりました。(低用量経口避妊薬、低用量ピルといわれるのはそのためです) 低用量となったことで、避妊効果は維持したまま、副作用が軽減されました。

ピルを飲むことでどうして避妊できるのでしょうか?
簡単に表現すると、「ピルは毎月の排卵を強制的に止めてしまう」ためです。 ピルを内服することで脳の下垂体というところから放出されるホルモンを少なくすることができます。 このホルモンが減少すると、卵巣に命令が届かず、卵子の含まれている卵胞というものが発育せず、結果的に排卵が抑制されてしまいます。 ピルを飲んでいる間は卵巣が排卵という活動を休止している状態なんですね。 休止している状態なのでピルをやめれば、排卵が始まり妊娠が可能となります。 その他、子宮の入口の粘液(子宮頚管粘液)や子宮の内側の膜(子宮内膜)にもピルが作用して避妊効果を発揮するといわれています。 卵子と精子の両者が出会って初めて受精し妊娠が成立するわけで、卵子がなければ妊娠することができません。
ピルの避妊効果が高いのはそんな訳なんですね。

このような仕組みなので、ピルを一錠飲んでもその効果はすぐには得られません。 つまり、コンドームの時のように、思い立ったらすぐに避妊をすることはできないのです。 飲み始めは、最低7日間は連続して内服をしないと排卵を抑制できません。 その後は、内服さえきちんとしていれば、いつでも避妊ができている状態となります。

現在低用量ピルは数社から発売されています。 発売されていると言っても普通の薬局でだれでも簡単に購入できるものではありません。 内服による注意点もあるので、医師の処方箋がないと手に入れることはできません。

ピルを内服すると、排卵は抑制されますが、生理のような出血は毎月ちゃんとあります。 いわゆる「生理」「月経」とはちがって「消退出血」という出血です。 出血の期間は7日以内であることがほとんどです。 ピルを内服しなかったときより生理が軽くなる方が多いです。(生理痛など)

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ピルの使用方法

ピルに含まれる薬剤も製造会社により若干の違いがありますが、原理的には非常によく似てます。 現在一般的に処方されるピルは、1シートに含まれる錠剤の数が28個の「28日型」のものと21個の錠剤が含まれる「21日型」のものに分けられます。

また、服用開始の違いから、月経第1日目から服用を開始する「Day1スタートピル」と月経開始後の最初の日曜日から開始する「Sundayスタートピル」に分けられます。 後者は月経が週末に重ならないという利点があります。

ピルは毎日ほぼ決まった時間に内服をしている限り避妊効果があります。
飲み忘れは避妊効果の低下と不正性器出血を起こす可能性があるので注意が必要です。

21日型のピルの場合は21日分の錠剤をを飲み終えてから7日間(1週間)は休薬期間といって内服を行わない期間が存在します。この休薬期間に月経があります。 1週間の休薬期間が終了して、次のシートのピルを開始します。 4週間という一区切りの期間のうち1週間は内服をしなくて良いという利点がありますが、次のシートの飲み始めるのを忘れてしまうというデメリットもあります。

一方28日型は飲み始めを忘れるというデメリットがありません。 避妊を続けたい限り毎日1錠ずつ内服を続ければ良いからです。 28日型のピルの最後の1週間分は実は「偽薬」といって薬剤の成分が含まれていませんので、偽薬の期間に月経があることになります。 飲み忘れを少なくするという意味では28日型の方がメリットはあると思います。

下の写真は「28日型」のピルの「シンフェーズT28錠」です。 シンフェーズ写真





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