子宮鏡検査
子宮の内腔をカメラを通して直接観察することができます。
子宮内膜から発生するポリープや子宮の内腔に突出するタイプの子宮筋腫(粘膜下筋腫)やアッシャーマン症候群などが疑われた時に行われます。
子宮内腔はトンネル状の空間ではありません。
横方向には逆三角形をした広がりがありますが(三角の奥の頂点に卵管に続く穴があいています)
縦方向は広がりがなく天井と床がくっついた様な空間なんです。
カメラを子宮頚管から挿入しただけでは視野が狭くて観察ができないので、子宮の中を広げるために専用の水をじゃんじゃん流しながら観察します。
そうすることでポリープなどは先端が浮いてひらひらと泳いでいるように見えます。
子宮鏡は硬性鏡(rigid scope)と軟性鏡(fiber scope)の2つに分けられます。
硬性鏡は直径7mm程で腹腔鏡と同じような硬い金属の筒の先端にカメラがついています。
まっすぐ先は見えますが、(最初から角度がついているタイプもあります)横を見ようと思うとカメラを少しバックさせて見る必要があります。
直径が太いので子宮頚管をあらかじめ広げておく(頚管拡張)必要があり、そのため痛みが軟性鏡よりも強いです。
粘膜下筋腫を電気メスでがりがりと削って切除する場合はこの硬性鏡で行います。
一方軟性鏡は直径が3mmと細く、胃カメラと同じように蛇のように先端をくねくねと動かすことができます。
先端が動くので子宮の中へいれていろんな方向へ向けて観察することが容易です。
細いので挿入の際に頚管拡張の必要がなく、痛みも少ないのが特徴です。
ポリープを切除するくらいの簡単な操作なら軟性鏡でも可能ですが、一般的には観察用ということになりますね。
軟性鏡で観察して、粘膜下ポリープの茎の太い場合や粘膜下筋腫は硬性鏡に替えて切除する方法をとることもあります。
子宮鏡は局所麻酔を使って日帰りで行うところもあり、リスクも少ない検査ですが、合併症は存在します。
子宮内腔を広げるために専用の水をじゃんじゃん流しますが、この水が子宮を通して血管の中に入り血液が薄まること(水中毒)があります。
また、粘膜下筋腫をがりがりと削りますが削りすぎて子宮の内側から子宮の外側まで貫通して穴があいてしまうことも稀にあります。
これらはなるべく短時間で、注意して行うことで防ぐことができます。
腹腔鏡検査よりは外来レベルでできる検査ですが、設置していない産婦人科も多いので必要があれば検査目的で他施設へ紹介されることもあります。


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