子宮の異常 1/2

さて、今回は子宮に原因があり不妊症となる場合についてです。

受精卵は(胚)は細胞分裂を繰り返しながら卵管を通過し、子宮内に運ばれます。
同時期、子宮内膜は厚くなっており受精卵が子宮内膜にくっつき根を下ろしてゆきます。
このことを着床と呼んでます。

子宮に病気があるとこの着床がうまく行われずに子宮が原因の不妊症という状態になります。
生まれつき持っている異常(先天的な子宮の奇形)や後から発生した異常(子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、子宮腔内の癒着など)が原因となります。

子宮の奇形(形態異常)

生まれつき子宮の形に異常のある方がいらっしゃいます。
子宮の先天的な形態異常を子宮奇形といいます。
子宮は元々左右ふたつの部分からできていて、それが赤ちゃんの時に癒合(合わさって)して発生します。子宮の奇形は外来でも時々遭遇し、あまり珍しい異常ではないです。

もちろん子宮奇形があると必ず不妊症になるというわけではありません。すでに何人か出産されている女性が、健診などで超音波検査をしたらたまたま発見された、なんてこともあります。

沢山のバリエーションがありますが、比較的多いタイプとして、一般的には子宮の内部は逆三角形をした一つの空間ですが、それが二つに分かれている異常があります。このような場合は子宮の内側が狭くなり妊娠しにくかったり、妊娠しても流産をしやすかったりします。
重症の奇形の場合は手術を行い、子宮の形を整えることもあります。
経膣超音波検査や子宮卵管造影などの画像検査で発見されます。


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子宮内膜ポリープ

子宮内膜から発生する良性のポリープです。ポリープとは粘膜などから発生する軟らかい腫瘍です(子宮筋腫などとは柔らかさが全然違います)。きのこ状に発生しぷらぷらしていて、大きさにもよりますが、着床の妨げになるといわれています。子宮内避妊具を入れた状態と同じような環境をを作り出してしまうとも言われています。子宮の中を観察する子宮鏡で詳しく診断ができ、一般的には同時に治療されます。

子宮内の癒着

お産後の炎症や複数回の流産手術などで子宮の内腔が癒着しているこことがあります。この状態をアッシャーマン症候群と言います。この場合も子宮内膜の環境が整っておらず不妊症の原因となり得ます。癒着があまりにひどいと治療も困難ですね。

次のページでは子宮筋腫と子宮腺筋症について解説します。


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