絨毛検査

絨毛検査

絨毛とは胎盤の中の小さな構造のことです。
絨毯の毛のように非常に細かい突起が胎盤表面にあり、子宮の内側と接しています。
母体と胎児のガス交換(酸素と二酸化炭素の交換)や栄養分の吸収の場です。

この絨毛は受精卵から発生した構造で胎児と同じ染色体を有しております。
妊娠中にこの絨毛構造を採取して染色体の検査を行い、胎児の出生前診断とするものを「絨毛検査」といいます。

対象となる疾患とその方法

絨毛検査の対象となる疾患は羊水検査のものと同じで、NTや血清マーカー検査などで染色体異常が疑われる場合です。 この検査も羊水検査と同じで侵襲的、確定的な検査です。

検査を行う時期は、羊水検査が16週以降で行われるのに対し、絨毛検査は10週〜14週とやや早くなります。

胎盤は子宮内にあるのでその採取方法として膣からアプローチする方法と、腹壁からアプローチする方法があります。専用の針を使用し、絨毛組織を採取して染色体分析を行います。
羊水検査よりも多量の胎児由来のDNAを採取することができるというメリットがあります。

当然、保険診療ではなく、自費診療となります。

スポンサーリンク

絨毛検査の合併症

妊娠9週以前にこの検査を行うと胎児の手足の形成に影響があると指摘されています。(そのため10週以降が適応となります)
最終月経から決めた週数だけに頼るのではなく、胎児の大きさ(CRLと言います)を測定し確実に10週を超えていることを再確認する必要があります。

羊水検査の合併症と同じで、出血、流産、破水(これは羊水検査のように羊膜を貫通しなければあり得ません)子宮内感染、経腹法であれば母体の腸管を針で刺してしまう腸管損傷もまれですがありますね。

流産のリスクは1%くらいと説明されるようです。検査を行う週数が羊水検査よりも若干早いためもともと流産リスクが高いことも関係しています。
経腹法の方が経腟法よりも流産リスクが少ないので現在の主流となっています。

絨毛検査の約1%に胎盤の構造だけに染色体異常があり、胎児は正常である「染色体モザイク」と呼ばれるものがあります。この場合は絨毛検査後に羊水検査を行い確認をする必要があります。

胎盤の位置によっては経腹法では採取困難の場合もあり、その際は経腟法で採取することになります。




スポンサーリンク