ケーツーシロップ

ハートの図ケーツーシロップ

ハートの図ビタミンKの重要性

ビタミンCやビタミンBなどは炭酸飲料やサプリなどでよく耳にすることが多い思います。
ビタミンは生物の体の中で酵素がうまく働くように酵素を補う働きをするものです。 人間の体の中で重要なビタミンは13種類(ビタミンA、B群、C、D、E、K)あり、今回はあまり聞きなれないビタミンKの話題です。

ビタミンKは人の体内で出血を止める働きに関与している重要なビタミンです。
血が血管の外に漏れ出した時に固まる作用を「血液の凝固能」と言いますが、ビタミンKが不足すると出血しても血液が固まらず出血が止まらなくなります。 頭の中の血管が破れ出血すると大変な影響を及ぼします。

大人では通常の食事(例;納豆はビタミンKたっぷり)でビタミンKを摂取できるので、ビタミンKが欠乏して出血傾向になることはほとんどありません。 しかし、生まれたばかりの赤ちゃんは食事でこのビタミンKを摂取することができないのでビタミンK欠乏性の頭蓋内出血や消化管出血を起こすことがあります。

母乳は栄養学的、免疫学的、母子のスキンシップなどメリットはとても多いのですが、残念ながらこのビタミンKが少ししか含まれていません。 そのため母乳とは別にビタミンKが含まれているシロップを飲ませてあげることが推奨されています。

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ハートの図新生児の出血症状

新生児のビタミンK欠乏性の出血は第2-4生日に起こることが多いです。
出血は皮膚や消化管に多く見られます。
やや遅れて乳児期のビタミンK欠乏性出血は生後3週間から生後2ヶ月ころの母乳栄養児に発症します。
このころの出血の8割は頭蓋内出血となり、特に予防が重要ですね。

ハートの図ケーツーシロップの投与方法

赤ちゃん用のビタミンK製剤である「K2シロップ(ケーツーシロップ)」を飲ませてあげます。
正期産でなんらかの合併症の無い一般的な赤ちゃんの場合は以下のように投与が推奨されています。
以下の注意項目に「これらの3回投与ではビタミンK欠乏性出血の報告もあるので生後3ヶ月まではビタミンK2シロップを週1回投与する方法もある。」とあるので現在は3ヶ月まで投与する方法が一般的となってきているようですね。

(日本小児科学会のビタミンK製剤投与の改訂ガイドラインより)

第1回目

出生後数回の哺乳が確立したことを確かめてビタミンK2シロップ1ml(2mg)を経口的に1回投与。
K2シロップは濃いため10倍に薄めて投与する方が良いでしょう

第2回目

生後1週間もしくは産科退院時のいずれかの早い時期に第1回目と同様に投与する。

第3回目

1ヶ月健診時 同様に投与する。

注意;1ヶ月健診時 ミルク(人工栄養)が主体である場合はそれ以降の投与は中止してもよい。

これらの3回投与ではビタミンK欠乏性出血の報告もあるので生後3ヶ月まではビタミンK2シロップを週1回投与する方法もある。

母体が納豆や緑葉野菜をたくさん食べると母乳中ビタミンK含有が増加するので、母体が積極的にこれらの食品を摂取することは勧められています。

助産院や自宅出産などでもこのようなビタミンK2シロップの予防投与が遵守されるべきです。
(以前、助産院で出産しこのビタミンK2がちゃんと投与されず頭蓋内出血を起こし問題となったことがありましたね。。。)




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