母児同室|1/2

母児同室 1/2

母児同室とは

理屈抜きにして、私はなによりも絶対的な母子同室派です。 生まれたばかりの赤ちゃんとお母さんがなぜ離れないといけないの?、というのが率直な「感情」です。
いまではほとんどの方が病院やクリニックでの出産を希望されるので、入院中のお母さんと赤ちゃんをどうケアしてゆくかは重要なことになります。 赤ちゃんを新生児室におあずかりしてケアしてゆくのを「母子別室」、基本的にはお母さんと赤ちゃんは離さずケアしてゆくのを「母子同室」と呼んでいます。

いろいろな母児同室

母子をどのようにケアしてゆくかは分娩施設により違いがあります。
病室もたくさんある総合病院と少数のクリニックでは違いがでてきて当然といえば当然ですね。スタッフの数やハイリスクな患者さん(母体や胎児になんらかの疾患や合併症がある患者など)が多いかどうか、部屋が大部屋があるのかどうかなどでも産後のシステムは変わってきます。

あくまで一般論ですが、総合病院では母子別室、クリニックなどでは母子同室としているところが多いと思います。母子同室か別室かどうかだけではなく、母乳の与え方が時間指定かどうか、授乳室に集合して母乳をあげているのかどうかも違いがでてくるので、詳しく見ると同室か別室かとはっきり分けることはできません。

母子同室、別室といってもその程度はさまざまです。
総合病院などでは4人部屋、6人部屋の相部屋が多く、そのため日中は母子同室、夜間は新生児室にお預かりというパターンが多いです。これは防犯上の理由がもっとも大きいと思います。外部から進入して赤ちゃんをつれさったなんて事件が時々ありますからね。
また、総合病院では切迫早産や妊娠中毒症の患者さんなどの生まれていない方、また婦人科の手術で入院中の方など産婦さん以外にも沢山の方が入院しています。また、夜間など緊急の帝王切開なども多くスタッフが足りないといった状況があります。そのため、授乳時間もきちっと決まって、授乳室に集合し一度にみてゆくという方法にならざるを得なくなります。 しかし、最近では総合病院もできるだけ自然なケアを、と頑張っているところも増えてきていますね。

クリニックなどでは総合病院や大学病院とは違い、入院患者さんも少なく、またシステムを独自に作りやすいので、完全個室、母子同室をうたっているところが多いですね。 しかし、母子同室とうたっていても、授乳の時間は完全に決められていて、時間がくるまでは絶対におっぱいをあげさせないところもあります。次の授乳時間まで赤ちゃんがほしがって泣くときは、砂糖水をのませてその場をしのいだりして・・・。 授乳も昼間も夜間も構わず、集まって授乳室で行うというところも多く、本来の意味での母子同室が行われていないこともあります。

蛍光灯が明々とついた授乳室で、夜間の授乳はどうかと思います。赤ちゃんもお母さんもまぶしくてかなわないのではないかと・・・。赤ちゃんもお母さんも昼と夜のリズムというものがあるはずです。 つけるにしても薄暗い間接照明などにしたほうがより生理的ではないでしょうか。 母子同室と説明を受けても内容はいろいろありますので、クリニックを選ぶ際にはそれぞれの施設の考え方を聞いてみるのも参考になると思います。

・・・とはいっても最近の産婦人科医不足から出産場所を選ぶこと自体、難しくなっているのは事実です。 今では、地域によっては分娩場所を選べるというのはある意味贅沢なことになっています。 また、クリニックとしては理想的な母子同室を実践したいけれども、看護師さんや助産師さんの数が足りなくてできないという問題もあります。





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