卵巣がん治療の流れ

卵巣がん治療の流れ

以下に卵巣癌の治療の大まかな流れを解説します。
しかし、あくまでガイドラインに基づく内容であり、患者さんの背景や病院の方針などで若干違いがでてくることもあり得ます。

また、卵巣癌は再発率も高いので、手術や抗癌剤治療の後の外来での注意深い経過観察も重要となってきます。

卵巣癌治療のスタートはまず手術です(具体的な内容については後述します)。
術後進行期分類と手術の内容により術後の治療法に違いがでてきます。

卵巣癌Ia期もしくはIb期で卵巣癌の形態が良性に近いタイプの時だけ、追加治療なく外来での経過観察が行われます。

この条件以外(Ia期やIb期でも組織型が悪いときや卵巣癌Ic期以上)は術後の追加治療として化学療法が行われます。
術後抗癌剤治療は3ヶ月〜6ヶ月くらいかかります。

卵巣癌II期〜IV期は腹腔内に卵巣癌が広がっている状態で、手術でどのくらい病変を切除できたかが重要です。
切除できずに残存した腫瘍の最大直径が1センチ未満であれば6ヶ月の化学療法でひとまず治療が終了、外来管理となります。

残存腫瘍が1センチ以上であるときは抗癌剤治療の跡、再度手術が行われることもあります。
2回目の開腹術の目的は残存した腫瘍のチェックと追加の切除です。
初回手術時に切除できなかった部分も、抗癌剤治療で縮小して切除可能となっていることもよくあります。
それだけ徹底的に腫瘍を減少させることが卵巣癌治療では大切なのです。

卵巣癌は進行していることが多いので、初回手術で原発巣の切除がほとんどできないことや、全く手がつけられずにおなかを開けてすぐに閉腹すること(試験開腹術)もよく遭遇します。
この場合も術後に抗癌剤治療を十分に行い、2回目の手術に期待します。

一通りの治療が完了すると、定期的な外来受診により経過を観察してゆきます。
最初は1ヶ月毎に受診してもらい、内診、超音波検査、腫瘍マーカー検査、レントゲンやCTなどを適時行います。
再発すれば、再度治療(一般的には抗癌剤治療)となります。

卵巣癌で、追加治療としての抗癌剤治療が免除されるのは、非常に限られた場合だけなんです・・・。





スポンサーリンク