妊孕性を残した卵巣がん治療

妊孕性を残した卵巣がん治療

「妊孕性温存」とは「妊娠に関する機能を温存する」ということです。
卵巣癌手術は基本術式を行うと、その後は妊娠することができなくなります。
妊孕性を温存できる状態は非常に限られていますが、今回はその辺のお話しです。

妊孕性温存のための条件

一般的な卵巣癌の手術を行うと両側卵巣や子宮を摘出するので妊孕性が無くなります。

しかし、挙児希望があり妊孕性を温存する必要があるときは特別な手術が行われます。 とはいっても卵巣癌III期の方に妊孕性を温存する手術は不可能です。 適切な手術をしないとその方の命に関わってくるからです。

実際に妊孕性を温存することができるのはごく限られた条件の時だけなんです。
つまり、「卵巣癌Ia期で高分化型腺癌または境界悪性腫瘍」に限られます。

妊孕性温存手術を行った後は外来でも厳重な経過観察が行われます。
そのため、きちんと外来受診をすることができるかどうかもその必要条件に入ってきます。

      

妊孕性温存のための手術手技

基本術式は「片側付属器切除術+大網切除術」です。
大網は腹腔内のリンパ節と呼ばれていますので、当然切除されます。
大網という組織はなくても妊娠することは可能です。
また、進行期決定のために「腹水細胞診、対側卵巣の生検、腹腔内各所の生検、後腹膜リンパ節の郭清や生検」が行われます。
対側卵巣の生検は肉眼的に異常なければ省略されることもあります。





スポンサーリンク