卵巣がんの抗がん剤治療

卵巣がんの抗がん剤治療について

抗癌剤治療とは

癌細胞をお薬で消滅させることを「化学療法(chemotherapy)」といいます。
私たちは「ケモ」と呼んでいます。
抗癌剤を使用した治療のことです。
抗癌剤は沢山の種類があり、癌の種類によって使用する薬剤も違ってきます。
内服の抗癌剤もあれば、点滴で使用する抗癌剤もあります。
また放射線治療と併用することで相乗効果を期待する方法もあります。

どんな癌も抗癌剤が効くの?

すべての癌で抗癌剤治療が行われるものではありません。
手術療法のみが行われる癌もありますので。
つまり、抗癌剤が効きやすい癌もあれば、効きにくい癌もあるということです。
また、放射線治療の方が良く効く癌もあります。
卵巣癌は腺癌が多く、抗癌剤が良く効く方ですね。
(ただ、再発率も多いのですが・・・)

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使用薬剤について

抗癌剤は一種類だけ(単剤)使用される治療法もあれば、多数の薬剤を組み合わせて(多剤併用)使用されることもあります。卵巣癌では多剤併用が一般的です。
卵巣癌でも組織型が違うと使用する薬剤が全く違ってきます。
「卵巣癌という診断は同じなのに、隣の患者さんと治療の方法が違うのはなぜですか?」と入院患者さんから質問されることはよくあります。

治療期間はどの位なの?

抗癌剤は多く投与する方がより効果的であることが多いのですが、強い毒性のために沢山の副作用が発生します。
副作用が強すぎると命取りとなることがあるので、副作用が改善するのを待って次の抗癌剤が投与されます。
そのため、一般的には数ヶ月の治療期間となります。
多くは入院したまま治療となりますが、副作用が強くなく全身状態がよければ、最近は外来通院で化学療法を行うことも増えてきました。

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投与量はどうやって決めるの?

抗癌剤は投与予定の方の身長、体重、年齢、全身状態、副作用の出方などを加味して決められます。
副作用の許容範囲で、最大の効果を発揮する量が投与されます。
副作用が出にくい(副作用に強い)からといって闇雲に量を増やせばよいというものではありません。
ある量を超えて増やしても、治療効果は頭打ちになるからです。

副作用はあるの?

抗癌剤は癌をやっつける薬剤なので、非常に強い毒性を持っています。
そのため、数々の副作用が存在します。
副作用をおそれてばかりいては癌を治療することはできませんので、副作用管理をしっかり行いつつ治療が行われます。
抗癌剤にはそれぞれの抗癌剤に特徴的な副作用がありますが、共通する副作用も多いです。

共通する副作用の例として、脱毛、下痢、吐き気、嘔吐、白血球や血小板の減少、感染、腎機能や肝機能の低下などがあります。

抗癌剤の作用機序が「活発に細胞分裂を行う腫瘍の細胞分裂を抑制させる」ものが多いので、必然的に正常な細胞でも活発に細胞分裂を行っている細胞に副作用が出やすくなります。
毎日増殖している髪の毛の細胞や腸内部の粘膜の細胞、白血球などが減少する副作用が共通してきます。
白血球の減少は感染症を引き起こす原因となります。

強い薬剤でなので排泄器官である腎臓の機能を低下させたり、解毒器官である肝臓の機能を低下させたりもします。





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