ロゴイメージ タイトルイメージ

<産婦人科の基礎知識/不妊症や妊娠のお勉強

トップページ >  不妊症の原因 > 子宮内膜症

子宮内膜症

どんな病気?

子宮は筋肉の袋ですが、子宮の内側には薄い膜状の構造があります。
これは、女性ホルモンの命令でその厚みが変化します。 排卵から月経までの時期は子宮が受精卵を待ちかまえて、厚くなっています。

妊娠が成立しないと排卵から薬2週間で月経がおこりこの子宮の内側の膜(子宮内膜)がはがれて、血液とともに子宮の外に排出され一度リセットされます。
「子宮内膜」を構成している細胞(内膜細胞)が子宮の内側だけでなく、子宮の外側にも存在して、月経の時期のホルモン変化により、同時多発的に出血を起こす病気を子宮内膜症といいます。

どこにできるの?

卵巣、子宮、卵管、ダグラス窩や骨盤内の腹膜(おなかの中の薄い皮)の表面で発症します。
珍しい場所では横隔膜、皮膚、肺などもあります。(生理の時に毎回肺で出血し肺が破れることも・・・)

なぜできるの?

子宮内膜が月経の時に卵管からおなかの中にこぼれ落ちてそれが、発育して子宮内膜症が発生するという説が有力ですが、肺や特殊な条件では男性でも発生することがあるため他の説もあります。 一卵性の双子の場合には同時期に子宮内膜症が発生することが多く、遺伝的な要素もあるそうです。

どんな症状や状態になるの?

普通に出血しない場所で毎月生理の時期に出血するので、痛み、出血が吸収される時の炎症、それに伴う癒着などが少しずつ進行してゆきます。 月経困難症(生理痛がひどい病気)の原因となります。

また、妊娠、出産を経験すると子宮内膜症が軽くなるということをよく経験します。 これは長い場合は約2年間ほど生理がストップするためだといわれていますが、出産自体に何らかの機序があり改善しているのではないかともいわれています。

不妊症とどんな関係があるの?

子宮内膜症がやっかいな点はおなかの中に非常に硬い癒着を作り出してしまうことなんです。

前述した卵管の周囲の癒着は不妊の原因となります。 また卵巣表面に子宮内膜症があるとチョコレート嚢腫という腫瘍を形成して排卵の障害にもなるんですね。 一般女性で数%の発生頻度ですが、不妊症の患者さんでは20〜30%にみられるといわれています。

子宮内膜症が軽くてもなかなか妊娠が成立しない場合もあり、軽症でもプロスタグランジンなどの物質が放出されて卵管機能や黄体機能に影響を与えて妊娠しづらくしているのではないかとの説もあるんですね。

診断は?

内診で子宮を動かした時に痛みがあったり、子宮の後ろ(ダグラス窩)に硬い部分を触れたり、超音波検査でチョコレート嚢腫などがあると内膜症を”推定”することができます。 正式な診断は腹腔鏡検査を行い直接観察する必要があります。

治療は?

月経がある限りは根本的に内膜症は治癒しません。
「Gn-RH アゴニスト」(スプレキュア、リュープリンなど)で人工的に月経を止めてしまえば症状が軽くなります。(避妊薬であるピルを内服するという方法で軽くなることも結構あります) ひどい生理痛から一時的に開放されるためにはとてもよいのですが、月経を止めると基本的には排卵を止めることにもなり、挙児希望がある方は相反する状態となってしまいます。 ここが子宮内膜症治療の難しいところです。

内膜症による2次的な変化に対する治療法として、腹腔鏡は威力を発揮します。 腹腔鏡検査はおなかの中を眺めるだけではなく、カメラの横から小型のハサミや電気メスを使って癒着をはがしたり、チョコレート嚢腫を摘出したりすることもできるからです。 そうすることで卵管周囲の環境を整えることもできるんですね。

子宮内膜症の一形態で子宮の”筋肉の中”に子宮内膜の細胞が入り込んでいるものを特別に子宮腺筋症いいます。 子宮筋腫と同じように子宮が大きくなり、生理も多くなることで共通する部分も多く、「子宮筋腫の親戚のような病気」と表現されることが多く、混乱されている方も多いんです。 子宮筋腫と子宮腺筋症は赤の他人といっても良いくらい別の構造をもった病気です。

子宮筋腫は筋肉の細胞自体が増えた腫瘍(できもの)です。 ころんとした塊をつくり、筋腫核出術といって、手術で取り出すことが可能ですが、子宮腺筋症は核出術を行うことは出来ません。





 

インデントトップページ

インデント更新情報

インデント自己紹介

インデントおおびいの
おすすめ

インデントリンク集

  ・・・・・・・・

インデント精子等の異常

インデント原因不明の不妊

インデント卵管の異常

子宮内膜症

インデント排卵の異常

インデント高プロラクチン
血症

インデント子宮の異常

インデント黄体機能不全

インデント多嚢胞性卵巣
症候群

  ・・・・・・・・

Copyright (C) 2007産婦人科の基礎知識 All Rights Reserved.