基礎体温 1/2

ここでは、基礎体温の基本的なことから解説します。

基礎体温とは

人間は活動をしている時の体温は高く、安静にしている時の体温は低い傾向があります。
基礎体温(Basal Body Tempreture(BBT))とは「もっとも安静の状態のときの体温」で一日の中で最低の体温のことで、一般的には睡眠から目覚めてすぐの体温のことです。この「もっとも安静の状態」というのが大切になります。

きちんとした条件で基礎体温を計ると、女性の場合、低い時期と高い時期が存在します(二相性)
月経周期と基礎体温は密接な関係があります。

基礎体温が変動するわけ

卵巣から黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されると、血中にはいり、脳の視床下部内の体温を調節している場所に流れていって、そこに影響をおよぼして、基礎体温を押し上げます。この黄体ホルモンが月経周期のなかで変動しているために一般的な女性の基礎体温が変動するわけです。
基礎体温表を見ると黄体ホルモンの分泌状態がわかることになります。

毎日朝起きてこの基礎体温を測定して、グラフに記録していくと(基礎体温表)、低いところがしばらく続いて(低温期)、急に体温が高くなりその後2週間くらい(高温期)でまた体温が急にさがるというグラフができあがります。このグラフをみて月経周期のいろいろな状態を判断するのが基礎体温表をつける目的です。

人間は機械ではありません・・・

人間は機械仕掛けではないのできちんと測定できても毎回完全に同じということはありません。
記録してみると結構バラバラなグラフができあがります。基礎体温表に書いてある参考のグラフのようになる方はむしろ珍しい方です。産婦人科医は基礎体温表の全体的な流れをみて判断していますので、細かいことは気にせず継続して記録してみてください。

1周期だけを見ても正確なことは語れませんので、最低3周期くらいは基礎体温表の継続した記録が大切となります。測定することがプレッシャーとなりすぎると続きませんので、リラックスして測定してくださいね。1日やそこらの測定間違いや忘れは問題となりません。厳密な測定が実は難しいということは私たちは知っています。

基礎体温の低温期と高温期の差は0.3〜0.5度くらいなので、一般の体温計では測定できず、基礎体温測定専用の体温計で測定されます。微妙な体温を測定していますので測定のお作法がいろいろとあります(^o^)。そのことをいくつか書いておきます。

スポンサーリンク

基礎体温の上手な測定のしかた

基礎体温は口の中(舌下)で測定します。
普通体温計というと脇の下ですが、ここは皮膚の表面でまわりの温度などですぐに変化してしまいます。微妙な温度なので予測式のデジタル体温計よりは昔ながらの水銀計がいいようです。ただ、測定するのに最低5分くらいはかかります。時間はかかりますが、逆にいうと時間がかけられるくらいリラックスした状態で測定できているということにもなりますね。最近のものは自動的にグラフも書いてくれるので便利ではあります。もちろんデジタル式でも評価が全然できないというわけではないのでお好みでどうぞ。

目が覚めたらすぐに布団の中で測定します。目覚ましバンバン叩いたり、トイレに行ったり、体温計を振ったりするとすぐに上昇してしまいます。水銀計を使用する時は寝る前に振って下げておくとよいです。

測定前に最低4時間くらいは睡眠をとってください。それより短いと不正確になります。測定時間は一定しておいた方がいいのですが(朝7時なら毎日7時という風に)、寝坊した時や仕事が不規則な時も測定は可能です。大事なことは測定時間よりも、十分に睡眠(最低4時間)をとった後の覚醒直後の測定ということです。

生理の期間、性交渉の日時、体調の変化(風邪で熱が出たなど)、不正出血やおりものの有無なども下の方に記録していただくととっても参考になります。基礎体温表をつけることで、いろいろなことがわかりますが、重要なのは「排卵の有無」と「黄体機能の評価」です。その他、排卵日の推定、妊娠の推定、分娩予定日の決定、避妊などにも使用されることもあります。

次のページでは排卵の有無の見方、排卵後の黄体期の評価について説明します。





スポンサーリンク