産婦人科受診のすすめ
公的検診はバスなどの集団検診以外にも自分で産婦人科に行き、検診を受けることができます。
産婦人科を受診したときに「公的検診扱い」とするのか、「自費検診扱い」とするのかを選択することができます。
「市の検診でお願いします」と公的扱いとすると検診料としては安いですが、施設によっては超音波検査を行ってもらえないこともあります。
そこで、是非おすすめしたいのが産婦人科のクリニックや病院を受診しての「自費検診」です。
自費検診なので公的検診のように1000円で終わるという訳にはいきませんが、受けるだけの価値はあります。
産婦人科受診して自費検診をおすすめする最大の理由は経膣超音波検査が併用できることです。
内診や細胞診の他に子宮内膜の状態や卵巣の状態を観察することができます。
子宮体癌は比較的早期から出血という症状が出やすいので、受診も早くなり早期発見されることも多い疾患です。
しかし、全員が出血があるわけではく、またよほどのサイズの子宮体癌でないと内診では発見されることはまずありません。
経膣超音波検査で子宮内膜に異常所見ありと判断すると積極的に子宮体癌検診を行うことが可能です。
産婦人科が扱う癌で、子宮頚癌や子宮体癌とともに重要な癌は卵巣癌です。
卵巣癌は「サイレント・キラー」 といわれるほど、無症状のまま癌が進行してゆきます。
初診時にすでに卵巣癌3期と診断されることが非常に多いのが特徴です。
そんな怖い卵巣癌ですが、子宮頚癌に対する細胞診のように効果的な卵巣癌検診はありません。
お腹の中の臓器なので簡単に細胞をとってくるわけにも行きません。
また、年一回のチェックでは足りないくらい進行が早いタイプも存在していますので・・・。
しかし、何もしないよりはましです。
前述したように内診だけでは卵巣腫瘍の検出率は決して高いものではありません。
しかし、経膣超音波検査と内診を併用することで、5センチほどの卵巣腫瘍であれば、よほど特殊な腫瘍でない限りほとんど発見することが可能です。
腫瘍の存在だけではなく、同時に腫瘍内部の性状もある程度予測することもできます。
チョコレート嚢腫でも5%くらいは癌化すると言われているので、どんなタイプの卵巣腫瘍かを予想できることは大切です。
将来の癌化の可能性を考えると、最近では40代以上(特に50代以上)はチョコレート嚢腫が疑われれば、その大きさにかかわらず摘出すべきと考えられています。
ぜひ、産婦人科を受診して経膣超音波検査も含めたがん検診を行っていただきたいと思います。


トップページ
正常細胞の話