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<産婦人科の基礎知識/不妊症や妊娠のお勉強

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原因不明の不妊

不妊症の原因を調べるためにまず行われるのが「一般不妊検査」です。
一般不妊症検査として以下の6検査を行います。

1基礎体温
2性交後検査(フーナーテスト)
3頚管粘液検査
4子宮卵管造影(卵管疎通性検査)
5精液検査
6超音波検査

「いろいろ検査をして異常なしと診断されたけど、なかなか妊娠しなくて・・・」ということがあります。 これらの検査を行っても原因が特定できない場合を原因不明不妊といい、不妊症患者さんの10〜15%くらい占めるともいわれます。
原因不明(検査で発見されない)不妊の原因と推定されるのは以下のようなことです。

・排卵したけど卵子が卵管内に取り込まれなかった。(捕捉の障害)
・卵子と精子が受精できなかった(受精の障害)
・受精卵がうまく分割できなかった
・受精卵が卵管内を移動できなかった
・子宮腔内に受精卵は到達しても「着床」できなかった(着床の障害)


これらの異常があっても適切な検査で検出することができないんですね。

しかし、原因不明の不妊の中でも推定できるものもいくつかあります。

女性側の不妊症の原因で最も多いのは「卵管に原因がある」場合で全体の30%くらいです。
卵巣と卵管は別の臓器で基本的にはつながっていません。 少しすき間があいているんでる。 排卵した卵子は卵管に捕捉(pick up)されて、卵管内に移動して受精します。 卵管は完全に詰まっていなくても卵管采が軽度の癒着などで動きが悪く、卵子をpick upできないと妊娠成立が難しくなるんですね。

卵管などの異常を調べるために「子宮卵管造影(ヒステロ)」を行いますが、この検査で正常と判断されても 「卵管采周囲の癒着」や「子宮内膜症」の表面的な異常がある場合は、原因がわからず「原因不明の不妊」と診断されるわけです。 卵巣、卵管、子宮などの腹膜表面の病変を調べるためには、直接観察(腹腔鏡検査)しないと診断できないんです。
腹腔鏡検査で異常が発見されれば「原因不明の不妊」ではなくなります。

「腹腔鏡検査」は手術の一種になるので、一般の産婦人科ではあまりやっていません。 不妊症専門で体外受精などを行っているクリニックや総合病院の産婦人科では検査を受けることができます。 一般不妊症検査で異常がなく(この時点で原因不明)、タイミング合わせやAIH(人工授精)を長期間続けて、なかなか妊娠に恵まれず、不妊症の原因がはっきりしない場合は一度腹腔鏡検査を受けることをおすすめします。




 

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