生理痛|2/2

生理痛 2/2

月経困難症の診断

原発性か続発性かをまず診断する必要があります。
月経痛の発症の時期と期間、程度、鎮痛剤の使用の有無と量などの問診がまず重要になります。 月経期間中に鎮痛剤を一日数回、数日間毎日内服する場合、疼痛のため仕事や学校を休まざるを得ない場合などは重症の月経困難症といえます。 また、内診、経膣超音波検査などで子宮内膜症や子宮筋腫などの器質性病変の有無をチェックします。

子宮内膜症を疑う所見しては、内診による子宮の可動痛や両側卵巣の可動痛、Douglas窩(子宮後面)や子宮付属器の「硬さ」などがあります。 また、問診では性交時痛や排便痛の有無も重要になります。

明らかな原因となる病変がない場合は原発性月経困難症と診断され、何らかの治療が行われます。 子宮内膜症を正確に診断するためには腹腔鏡検査が欠かせませんが、月経痛の患者さん全員に腹腔鏡を行うことはもちろん出来ませんね。 そのために診断的治療として鎮痛剤などの薬剤治療を行ってみます。 それでも症状が改善しない難治性月経困難症の方は腹腔鏡検査などで腹腔内を精査を検討することがあります。

月経困難症の治療

続発性月経困難症の治療は子宮内膜症や子宮筋腫などの原疾患の治療が優先されますので今回は明らかな器質的な原因がない、原発性(機能性)月経困難症の治療について書いてみます。

1.カウンセリング

若年者の月経困難症は原発性であることが多いですね。
「誰でもあるもんだ」と親から我慢するようにプレッシャーをかけられている場合も結構あります。 月経痛に対する不安や恐怖、緊張などからよけいに痛みが強くなっていることがあるので、カウンセリングで機序などをよく説明する必要があります。(これは一緒に受診されている親に対してもです)
「鎮痛剤を使いすぎると癖になる」という理由でこれまた我慢される方もいらっしゃいます。 比較的軽い鎮痛剤で改善することもあるため、適切な薬剤の使用を説明することも大切なんです。

2.鎮痛剤

プロスタグランジンの産生を抑制させることで痛みを軽減させることができます。
いわゆる痛み止めといわれる鎮痛剤は多くがプロスタグランジンの産生を抑制する作用があります。 鎮痛剤としては市販薬や病院薬がありますが、病院薬が一般的には強い鎮痛剤になります。 鎮痛剤は内服薬だけではなく、坐薬といって直腸内にいれる薬剤もあります。 一般的な内服薬で効かない方でも、坐薬の鎮痛薬が非常によく効くことはよくあることです。 挿入の時にやや気持ち悪いところはありますが、試してみる価値はありです。 (ボルタレン座薬など)

また鎮痛剤は痛みが始まる前に飲むと、高い効果が期待できることもあるので月経開始ごろに準備しておき、痛くなる前に使用するいうのも良い方法ですね。 結果的に総投与量を減少させることも出来ます。 良いお薬は沢山あるので、受診されたことがない方は一度相談されてください。

3.子宮収縮抑制剤

平滑筋の収縮を抑制する薬剤(ブスコパンなど)を使用することで痛みを和らげることも可能です。





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