生理痛|1/3

生理痛(月経困難症)1/3

生理中に下腹部痛や腰痛があることを、月経痛や生理痛といいます。
医学的には月経困難症とよばれます。 イメージとしては全く同じものではなく、月経困難症はより広い意味、より重症感のある用語と言えます。 月経開始とともに嘔吐や下痢、頭痛などの症状も随伴するときには月経困難症といえます。 軽症の月経困難症は多くの女性で経験される症状で、月経困難症を理由に産婦人科を受診される方も多いですね。

月経困難症の種類

実は月経困難症は、原発性月経困難症続発性月経困難症の2つに分けられます。

原発性月経困難症は機能性月経困難症とも言われます。 「機能性」という用語は「何らかの形の異常が見られない」という意味でもあります。 初経後2〜3年から20才代に多く見られ、年齢とともに症状が軽快する傾向があります。 「生理痛が出産後に軽くなった」という話はよく聞きますね。 普通は月経開始後二日ほど症状がありその後は急速に落ち着くのもこの原発性月経困難症の特徴でもあります。

続発性月経困難症は器質性月経困難症とも言われます。 子宮や卵巣、骨盤内に月経困難症の原因となる器質性病変が存在する場合を指します。 代表的な子宮内膜症、子宮筋腫をはじめとして子宮腺筋症、骨盤内炎症などが原因として存在します。 骨盤内の何らかの癒着性病変や子宮奇形なども原因となることがありますね。



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月経困難症の症状

月経開始とともに下腹部痛、腰痛、下腹部の張った感じ、違和感などが出現します。
そのほかとしては嘔吐、嘔気、下痢、食欲低下、頭痛、全身倦怠感などがあります。 月経困難症と月経量は厳密には関係ありませんが、子宮筋腫や子宮腺筋症などが月経困難症の原因となっている場合は月経量が多くなる傾向がありますね。 子宮内膜症は骨盤内に広範囲に炎症を起こし、内膜症性の強固な癒着を引き起こしますので排便痛や性交時痛などの症状も伴うことがあります。

月経困難症はなぜ痛いのか?

月経困難症の主な症状は下腹部痛ですが、なぜ痛いのでしょうか?
月経時子宮内膜からはプロスタグランジン(PG)という物質が分泌されます。 このプロスタグランジンが子宮の筋肉に働きかけ子宮を収縮させます。 これは月経時の血液の排泄には合目的な作用なんです。

月経困難症の方はこのプロスタグランジンの産生が過剰であると言われています。 プロスタグランジンにより子宮が過剰収縮すると子宮へ流れ込む血液が減り、子宮が酸欠状態となります。 筋肉が酸欠状態となると、筋肉からの悲鳴として疼痛という症状が引き起こされます。 これを虚血性疼痛とよんでいます。 狭心症や心筋梗塞の時の痛みやお産後の後陣痛は、この虚血性疼痛によるものですね。

また過剰に産生されたプロスタグランジンは体循環に流れ込み、消化器症状や頭痛などの症状も引き起こします。 若年者の月経困難症に対して、プラセボ(偽薬)効くことがあります。 これは月経痛に対して恐怖や緊張がその症状を強くしている現れでもあると言われています。