良性卵巣腫瘍|3/3

良性卵巣腫瘍 3/3

その他の卵巣のいろいろな病気

ルテイン嚢胞

妊娠初期に卵巣は一時的に大きくなることがあります。 妊娠するとHCGというホルモンが胎盤から分泌されますが、これが卵巣を刺激し嚢胞をつくります。 妊娠15週くらいには自然に小さくなっていることが多いです。 ときに手術となることもあります。

チョコレート嚢胞(chocolate cyst)

子宮内膜症の病変が卵巣表面に存在している場合に発生します。 子宮内膜症があると大なり小なりほとんどの人がこのチョコレートをもっています。 卵巣表面で毎月出血を繰り返し、最初は小さかった血腫が少しずつ大きくなって行きます。 血液は古くなるとまるで溶かしたチョコレートのようにどろどろの状態になるのでこんな名前が付いています。 大きくなると高率に周りの臓器と癒着するので痛みを伴ってきます。 手術で取り出すときは卵巣から削り取るような感じで摘出します。

卵巣出血(血腫)

排卵後に黄体となる卵胞内の血管が破れて出血黄体となりますが、この出血が多いと卵巣に大きな血の袋(血腫)を形成してしまうことがあります。 多いときにはおなかの中に大量の出血がたまり、激痛やショック状態のため開腹手術が必要となることもあります。 開腹手術までならなくても、5センチくらいの血腫ができて入院管理となることはよくあります。

卵巣妊娠

子宮外妊娠の一つの形で、卵巣に着床してある程度まで大きくなったもの。
卵巣の部分切除をすることもあります。



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卵巣に近くて卵巣の病気と間違われるもの

超音波検査やCT検査で卵巣周辺に腫れているところがあれば、必ず卵巣の病気とは限りません。

傍卵巣嚢胞

卵巣のそばにできた液体を含んだ袋状のものです。
厳密には卵巣腫瘍でもなんでもないのですが、大きくなると卵巣腫瘍として診断されて手術となります。 おなか開けると正常な卵巣がそばに見えているのですぐに診断がつくことが多いです。

虫垂や小腸由来の腫瘍

虫垂(もうちょう)の腫瘍で右の卵巣あたりに癒着すると、手術前は卵巣と診断されていることは多いです。
外科的に切除されます。

卵管水腫

卵管采などが完全閉塞して数センチの大きさとなり卵巣腫瘍と間違われることがあります。
ただ、超音波検査などではソーセージのように見えることが多いのでだいたい予想はつきます。





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