カウフマン療法

カウフマン療法

カウフマン療法は月経異常や不妊症に関してとても重要な治療法です。
基本的なことをしっかり学んでくださいね。

カウフマン療法の目的

カウフマン療法は不足しているホルモンを補い、規則的な月経周期、排卵周期を取り戻すのが目的です。
また、卵巣機能不全の長期化によるホルモン欠落症状の改善、思春期では第2次性徴の発現を促します。
カウフマン療法自体には排卵誘発作用はありませんが、3ヶ月〜6ヶ月間治療後、リバウンド現象を利用して、その後の自然排卵周期を期待することができます。

対象となる疾患

・月経周期の異常(第1度無月経、第2度無月経、頻発月経、希発月経)
・月経の持続期間の異常(過長月経など)
・月経血量の異常(過多月経など)
・月経前症候群に対して
・早発月経に対して
・機能性子宮出血
・更年期障害


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カウフマン療法、内服法

カウフマン療法の具体的な方法について説明します。
正常月経周期では前半にエストロゲンのみが分泌され、後半がエストロゲンとプロゲステロンが分泌されます。
カウフマン療法はこれをまねしています。
投与方法は内服薬、注射薬、貼付薬があります。
最も一般的な内服薬による方法をまず説明します。

プレマリン0.625mg(エストロゲン製剤)
 1回1錠、1日2回食後に内服 21日間 
デュファストン5mg(プロゲステロン製剤)
 1回1錠、1日2回食後に内服 10日間 (プレマリン内服、12日目から)

以下に内服の例を書きます。
開始日は日曜からとなっていますが、もちろん一例なので他の曜日から開始することも可能です。 カウフマン療法内服の図

後半にエストロゲンとプロゲステロンの合剤を内服する別の方法もあります。
プレマリン0.625mg(エストロゲン製剤)
   1回1錠、1日2回食後に内服 11日間 
ドオルトン(エストロゲンとプロゲステロンの合剤)
   1回1錠、1日1回食後に内服 10日分(プレマリン終了後続けて)

上記薬剤を内服終了して2〜3日以内に消退出血が起きますので、次の内服開始が大体28日後になり全体として4週間の周期になります。消退出血中の1週間は薬剤を内服しない「休薬期間」となります。

カウフマン療法、注射法

注射による方法は1週間に一度受診をして注射を受ける必要がありますが、毎日内服する煩わしさがありません。 3週目に投与するのはエストロゲンとプロゲステロンの合剤で、内服の後半の方法と似ています。

 カウフマン療法注射の図

カウフマン療法、貼付法

「貼付剤」とは湿布薬のような貼付けて薬剤を皮膚から吸収するものです。
ホルモン剤もこの貼付剤があります。貼付剤の利点は内服薬のように肝臓で代謝されないためより体に対して負担の少ない方法となります。貼付するとホルモン成分がダイレクトに血液中に浸透しますので。

また注射剤のように痛みがなく、毎週通院する必要がないのも大きな利点です。
ただ、貼付部位の肌荒れを起こす場合もあるので注意が必要です。

前半はエストロゲンのみの製剤をおなかやお尻に貼付けます。3×4センチほどの薄いシールのような形状です。1日おきに新しいものに張り替えます。
後半は注射剤と同じで合剤を3日に1枚張り替えます。

カウフマン療法貼付法の図

ホルムストローム療法

カウフマン療法は原理的には第2度無月経の時に使用されるものですね。
第1度無月経はエストロゲンの分泌はあるので、エストロゲン製剤はいらないはずですね。 そのため、プロゲステロン製剤だけを月経後半から内服するという方法もちゃんとあります。
これをホルムストローム療法といいます。

処方例

デュファストン5mg(プロゲステロン製剤)
   1回1錠、1日2回食後に内服 10-14日間 (月経周期15日目から)





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