不育症|1/2

不育症 1/2

不育症とは?

不育症とは妊娠は成立するものの継続できずに生児を得ることがなかなかできないことと表現されます。
3回連続した流産を習慣流産と呼びますが、流産が2回連続すると一般的には何らかの検査を希望されることが多いですね。
流産の頻度は元々高いので一回目は染色体異常などの原因が多いと思われますが、流産が2回、3回と反復すると別の原因である可能性がでてきます。不育症は結果的に不妊症の中に含まれますが、妊娠は成立するので、一般的な不妊症とは違ったアプローチが必要となってきます。

不育症の原因として考えられるもの

原因としては

1.子宮の形態異常
2.夫婦の染色体異常
3.内分泌的異常
4.免疫学的異常

などがあげられます。

検査でこれらの異常が認められればそれぞれに応じた治療が行われます。
ただ、原因不明の場合も多く難しいところでもあります。では、具体的に見てゆきましょう。



スポンサーリンク

子宮の形態異常

おもに先天的な子宮の発育不全や奇形が関係してきます。
不妊症検査で子宮卵管造影を行いますが、その10%くらいに何らかの子宮奇形が見つかるといわれています。決して珍しいことではありません。子宮はもともと左右2つの部分(Muller管)が胎生8週〜15週ころに真ん中で癒合してできます。この時何らかの理由でこの左右の癒合がうまくいかないと子宮の奇形となるわけです。

子宮の内腔に突出する部分があったり、子宮の形が半分だったり、子宮体部が二股に分かれていたり、子宮自体が2つ存在したり・・・沢山の種類があります。この中でも弓状子宮がもっとも多く、次に中隔子宮、双角子宮、重複子宮と続きます(どんなものかは図を見ていただくのが早いのでネット上で「子宮奇形」と検索して見てくださいね)。
中隔子宮は子宮内のど真ん中がまっぷたつに分かれている(中隔がある)タイプで流産率は非常に高率で80%くらいとのデータもあります。
弓状子宮は中隔子宮の非常に軽症のタイプと考えられますが、流産率は高いです。逆に重複子宮は形は中隔子宮と似ていますが、生児を得る率は80%に達し手術は不要ともいわれています。

子宮奇形が流産率を上げている理由は、形の異常だけではなく、子宮奇形があることで<子宮内の血流不全が存在し着床がうまくいってもその後の妊娠継続ができないという説もあります。ただ、血流障害だけでは説明仕切れない部分もあり、はっきりとした理由はわかっていないようです。

子宮卵管造影や超音波検査で子宮の形態異常が疑われた場合はMRI検査なども行われます。 子宮奇形が原因と考えられる場合は子宮の形成手術が第一となり、治療後の効果は期待がもてるようです。


次のページでは夫婦の染色体異常、内分泌的異常、免疫学的異常などについて解説します。





スポンサーリンク