採卵、採精子、媒精

採卵、採精子、媒精

採卵

COSを行い、hCGを投与後、36時間くらいに排卵をしますのでその前に卵子を採取する必要があります。一般的には採卵予定日の前日の夜に(午後9〜10時ころ)に病院でhCGを投与し、翌日の午前8時ころに採卵となります。採卵日には麻酔を使用することと腸管の運動を押さえるために絶飲食としておきます。翌日受診し採卵前に排卵していないかどうか、卵胞の数、位置を経膣超音波で確認し、麻酔を行います。

麻酔は静脈麻酔といって注射で眠る方法を選択することが多いです。
場合によっては吸入麻酔といって気体の麻酔薬をマスクで吸入して行うこともあります。採卵は膣に針を刺して行いますので麻酔が必要となるわけですね。手術台(内診台のように足を広げて準備します)で、膣内を十分に洗浄し麻酔が効いたのを確認して経膣超音波を見ながら専用の長い針を使用して卵胞液を採取してゆきます。経膣超音波が発達していなかった時代はおなかを刺して採卵していたので、経膣超音波存在がIVF-ETの発展にとても貢献した訳ですね。

麻酔中は痛みを全く感じません。採卵の数で時間が変わりますが、5分から20分くらいで終わります。終了後、しばらくして麻酔から覚め、腹腔内出血の有無や膣壁からの出血の有無を確認し2時間くらいゆっくりと休んで、異常がなければ帰宅となります。当日は麻酔の影響が残ることがあるので、車を運転しての帰宅は禁止で、電車などで帰宅する場合は付き添いの方と一緒に帰宅するべきですね。当日はスポーツや入浴、性交渉などは禁止となります。

卵子は卵胞の中で卵胞の壁にへばりついて成熟して排卵直前に壁から離れて浮遊します。そこを卵胞液ごと吸引し、顕微鏡で卵子の存在を確認します。このとき卵子は沢山の顆粒膜細胞に取り囲まれて存在しています。卵子を培養液に移し媒精まで37度の厳密な環境(酸素5%、二酸化炭素5%、窒素90%を含んだ環境)の孵卵器内で培養されます。



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採精子と精子の調整

3〜5日間の禁欲の後、マスターベーションで精液を採取します。
理想的には病院で採取する方がよいのですが、やむを得ない場合、2時間以内であれば自宅で採取して持ってきてもらうことも可能です。採取した精液は30分位するとぺとっとした状態からさらっとした液体の状態に変化します。

その後精液の評価を行い、白血球や雑菌を除去するため数回洗浄して、元気な精子のみを採取するために調整を行います。 精子の調整法はいくつかありますが、一般的なのはswim up法です。洗浄した精液を試験管の底にいれ、その上に静かに培養液を入れて傾けて置き、30分くらいすると元気な精子が培養液に泳ぎだしてくるのでその精子を採取し媒精に使用します。

媒精

さて、いよいよ精子と卵子のご対面の瞬間です!
卵子は採卵後の4〜5時間くらいの前培養後、回収した精子を培養液に加えます。
これを媒精(ばいせい)といいます。
回収した精子の状況にもよりますが、一つの卵子に対して10万個くらいの精子が加えられることになります。
一般的なIVF-ETはこの後精子と卵子の受精能力を期待し、受精を待つことになります。
この段階は自然任せです。
この受精の段階をも人工的に行うのがICSIです。





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