胚の培養

受精の確認と胚の培養

VF-ETやICSIの後の受精の判定は、顕微鏡下で前核の形成をもって行われるのが一般的です。
IVF-ETの際は卵子は卵丘細胞に包まれていますので、卵子を直接観察することができません。そのため、受精の確認の前に卵丘細胞を除去する必要があります。 前核の観察は媒精後もしくICSI後18〜20時間がもっとも見やすいといわれています。このとき前核が全く存在しなければ未受精卵と判定します。

2個の前核が観察されれば正常の受精と判断します。
精子由来のものと卵子由来のものですね。 前核が3個以上観察されたときは多精子受精と判断します。 受精後22時間以上経過すると正常に受精しても前核が癒合して見えにくくなります。

その後卵割が進んでゆきます。順調にいけば媒精もしくはICSI後2日目には4細胞、3日目には8細胞、5〜6日目には胚盤胞と呼ばれる胚になります。これはあくまで一般論で個人差がありますので、この発育速度がずれても正常妊娠となることもありえます。

IVF-ETでもすべての卵子が受精するわけではありません。
未受精卵が存在していたり、受精はしても胚の発育が途中で停止したり、胚の形態が良好でなかったり、多精子受精をしたりといろいろ起こりえます。また、ICSIは高率に受精をおこしますが、ICSIを持ってしても受精しない場合ももちろんあり得ます。

順調に分割した良好な胚を選び移植へ使用することになります。一般的には媒精から2〜3日後の4〜8細胞胚を移植して残りは凍結して保存しておくことが一般的です。 良好な胚の形態学的特徴として、細胞の境界が鮮明で、細胞がぷりっとはりのあるもの、分割した細胞のfragmentation(断片化)が少ないもの、分裂した細胞の大きさがそろっていること、などがあります。





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