子宮体がんの診断

子宮体がんの診断

子宮体癌の診断は子宮内膜を採取して病理学的に診断する必要があります。 診断のための子宮内膜採取(内膜掻爬)は痛みを伴うので、スクリーニング的に全例に行うことは現実的ではありません。 不正性器出血があり、子宮体癌の疑いがあれば、子宮頚癌のように細胞診も行われます。 しかし、子宮体癌の診断は細胞診だけでは見落とされる可能性もあるので、細胞診で異常がなしでも不正性器出血が続いたり、経膣超音波検査で子宮内膜の肥厚や腫瘤が認められるときは積極的に内膜掻爬を行う必要があります。

※内膜掻爬とは専用器具で子宮内膜の組織を削り取ってくることです。
専用の器具は金属でできた耳かきのような形です。

子宮内腔はある程度の広さを持った空間です。
癌が発生するときに子宮内腔の子宮内膜全面から一気に癌が発生するのではありません。 最初はごく一部から癌が発生しそれが広がっていくのが一般的です。 また子宮頚癌の組織採取の時のように悪そうな部分を選んで採取することができないので、代表となる4カ所くらいを引っ掻いてきます。(4方向内膜掻爬)

4方向内膜掻爬で癌という病理学的診断が得られないけれども、やはり癌の疑いが強い場合は「子宮内膜全面掻爬」といって麻酔をかけて子宮内膜を全面削り取ることも行われます。 これは、人工妊娠中絶術や流産手術とほぼ同じような手技になります。

病理診断で子宮体癌となれば、CT、MRI、腫瘍マーカー、X線検査などで癌の広がりを検査します。 癌の診断が下され、その広がりを検索することはいろいろな癌でも共通なアプローチです。

子宮体がんの進行期分類は術後に決定

子宮体癌の広がりを評価する方法に進行期分類というものがあります。 子宮頚癌は治療前に進行期分類を決定します。 一方、子宮体癌は卵巣癌と同じで手術療法が第一選択の治療となりますので、手術結果によりその広がりを決定しています。 そのため、子宮体癌で一般的に用いられる進行期分類は「術後進行期分類」と呼ばれます。 最初に治療として手術が行われない場合は(放射線治療や抗ガン剤治療が行われたとき)は従来通りの別の進行期分類を使用します。





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