若年性子宮体がん

若年性子宮体癌

若年性子宮体癌とは

40歳未満の子宮体癌を若年性子宮体癌といいます。
以前お話ししましたが、子宮体癌はそのほとんどが閉経周辺から閉経後の発症します。 若年性子宮体癌は子宮体癌全体の5%くらいで多くはありません。 しかし、昨今の晩婚化や不妊症の増加、生活の欧米化により子宮体癌でも子宮を温存する必要がある方が増えると予想されています。

子宮温存治療の条件

子宮体癌の基本治療は子宮全摘術を中心とした手術療法です。
いくら若年性子宮体癌といえども進行した子宮体癌は子宮機能を温存することは不可能となります。 以下のような場合は子宮温存治療が考慮されます。

・子宮内膜に限局するIa期で、高分化型類内膜腺癌
・子宮体癌0期に相当する複雑型子宮内膜増殖症
・強い挙児希望がある未産婦
・黄体ホルモン投与が可能な状態ある

高分化型とは癌がより正常に近いタイプで悪性の度合いが低いものです。 また、類内膜腺癌とはもっとも一般的な組織型の子宮体癌のことです。

超音波検査、MRI検査、CT検査などで子宮の筋層に浸潤を疑う場合は子宮を温存することが難しくなります。 子宮体癌の治療の原則はやはり手術であり、子宮体癌で子宮を温存する治療は、上記条件が当てはまるときだけ行われるやや特殊な治療といえます。

子宮体癌の子宮温存治療

黄体ホルモンが子宮体癌細胞の増殖を抑制する効果があると言われています。 日本で使われている合成黄体ホルモン剤は「ヒスロンH」もしくは「プロベラ」という薬剤です。 連日内服を数ヶ月間続けます。 ホルモン療法の効果が見られても、数年間は継続した厳重な外来管理は必要となります。 これらの薬剤の重篤な副作用は血栓症で、血栓予防にアスピリンなどの投与も同時に行われることもあります。





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