子宮頚部異形成

子宮頚部異形成

子宮頚癌を構成している組織や細胞を顕微鏡で観察した印象を一言で言うと「美しくない・・・」という感じです。 癌としての特徴が見た目にも現れています。 大きくいびつな細胞核、複数核を持つ細胞、異常な細胞分裂像、細胞同士の大きさがバラバラで不均一などなど・・・。 一方で正常の子宮頚部の組織や細胞は配列が乱れておらず、それぞれの細胞の大きさも均一できれいに見えます。 顕微鏡で見ると正常な細胞と明らかな癌細胞は見た目が全然違うという訳ですね。

HPVが子宮頚部のS-C junctionに感染し、基底細胞が変化して異常増殖を始めます。 このときの子宮頚部細胞診では、正常からすこし変化した細胞が出現していることが確認できます。 細胞の核の大きさが少しだけ大きいなどですね。

このとき子宮頚部では扁平上皮の層構造に変化が出てきています。 正常とも、癌とも言えない、扁平上皮の構造が形成されています。 この状態を「子宮頚部異形成(dysplasia)」といいます。
読んで字のごとく「子宮頚部に正常とは異なるものが形成されている」といった感じです。

子宮頚部異形成はさらに3つに分けられます。
異常の程度が軽いものから重いものまでをそれぞれ、

軽度異形成(mild dysplasia)
中等度異形成(moderate dysplasia)
高度異形成(severe dysplasia)

といいます。 軽度異形成はより正常に近い状態でまだまだ安心ができますが、高度異形成になると癌に近づき何らかの治療が必要となります。

高度異形成の次の段階は「子宮頸部上皮内癌(carcinoma in situ ; CIS)」といい、「癌」という用語が始めてつきます。 上皮内癌は「子宮頚癌0期」ともいいます。

CISは癌ですが、適切な治療でほぼ完治することが可能なので一般的な生命保険の癌保険の支払い対象とはなっていないことが多いですね。 一度保険の約款を確認してみてください。





スポンサーリンク