CTとMRI

CTとMRIは人体の断層撮影を行い(縦切りや横切り)内蔵の形態や腫瘍の存在や性状を詳しく知ることができると言う点に関しては共通しています。
原理的には全然違う検査でそれぞれ分けて説明致します。

CTについて

CT(Computed Tomography)は放射線を利用して断層撮影を得る方法です。
MRIはトンネルの中にはいりますが、CTは輪っかの中を通されるといった感じです。 その輪っかの内部に放射線を出す装置がぐるぐる回っています。以前はMRIと違って横切りだけの画像しか得られませんでしたが今ではMRIと同じような縦切りの画像も得られるようになりました。 得られた画像を再構築して立体映像にしてみることもできるようになってきました。 血管や骨だけの情報を取り出してそれらだけの画像もみれるんです。 コンピューターの進歩ですね。

骨やリンパ節の情報はCTの方がMRIよりも優れています。 また撮影時間が圧倒的に短いのは利点ですね。多少動いてもきれいな画像が得られます。 しかし、軟部組織を細かく分ける能力は劣るので子宮筋腫なのか子宮腺筋症なのかを見分けることが困難です。 そのため、不妊症関連ではCTを使用することはあまりないです。

CTは被爆の問題があるので、十分に必要性を考えて検査することが大切です。 ただ、妊娠中でも必要があれば、CTを撮影することがあります。 絶対に撮影してはいけない!と言うわけではありません。

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MRIについて

MRI(Magnetic Resonance Imaging) は磁石の力で断層撮影を得る方法です。
非常に強力な磁石のトンネルの中に入り、撮影します。 聴診器やハサミなどは近くに持っていくとものすごい力で引き寄せられます。

CTよりも軟部組織(子宮、卵巣、筋肉、腸、肝臓などの内臓類)を詳しく撮影することができ、貯留している液体の性質まである程度調べることが可能です。 そのため、子宮筋腫の大きさ、位置、その内部の性状、子宮腺筋症と子宮筋腫の違い、卵巣腫瘍の内部に貯留している液体の性状などの情報を得ることができます。 (卵巣腫瘍はその内部にどんな液体がたまっているかで診断がかなり絞られます。奇形腫やチョコレート嚢胞など)

また、子宮奇形は沢山の種類があり、治療法も変わってきます。 どのタイプの子宮奇形かを診断するにはMRIはとても役に立ちます。 撮影の際に造影剤を使用することでさらに詳しい情報が得られます。

また、CTと違って放射線を使用しませんので被爆という心配がありません。 妊娠中の卵巣腫瘍の精密検査や胎児の奇形の診断のために使うこともあります。

そんなわけで私たちはCTよりもMRIのほうが使用頻度が高いですね。

良いところが多い検査ですが、欠点もあります。
CTよりも撮影時間がかかり、検査の値段も高額となります。(撮影の際には健康保険が使えます) また、鉄など磁石に反応する金属が人体内にあると(最近では人体に使用される人工骨などの金属はチタンなどが使用されています)熱を持ったり、移動したりするため撮影ができません。 心臓のペースメーカーを埋め込んでいる方は注意が必要となります。





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